サイコロやくじを使ったもう一杯無料サービスについて

法律による規制

よく、居酒屋で料理やドリンクを頼むと、サイコロを振ってぞろ目が出たら料金はタダになるというサービスがあります。

お客さんとしては当たればラッキーですし、当たらなくても話のネタにもなり盛り上がります。

当たった場合の金額が多ければ多いほど話題になりますし、盛り上がると思います。

しかし、このようなサービスは景品表示法により規制がされています。

以下、サイコロやくじなどを使ったサービスについて注意するべき点をまとめておきます。

景品表示法での位置づけ

 

商品・サービスの利用者に対し、くじ等の偶然性、特定行為の優劣等によって景品類を提供することを「懸賞」といい、共同懸賞以外のものは、「一般懸賞」と呼ばれています。

景品規制の概要ー消費者庁

くじ等の偶然性によって景品類を提供するので、サイコロやくじを使ったサービスは一般懸賞に当たります。

また、景品類とは、一般的にはおまけのイメージがありますが、景品表示法では以下のように定義されています。

この法律で「景品類」とは、顧客を誘引するための手段として、その方法が直接的であるか間接的であるかを問わず、くじの方法によるかどうかを問わず、事業者が自己の供給する商品又は役務の取引(不動産に関する取引を含む。以下同じ。)に付随して相手方に提供する物品、金銭その他の経済上の利益であつて、内閣総理大臣が指定するものをいう。

ー景品表示法第2条第3項ー

ですので、サイコロでぞろ目が出たらもう一杯無料や、くじで当たりが出たら料理一品サービスなどは、この景品類に当たります。

限度額の規制

そして、この景品類の金額に規制がかかります。

懸賞による取引価額 景品類限度額
最高額 総額
5000円未満 取引価額の20倍 懸賞に係る売り上げ予定総額の2%
5000円以上 10万円 同上

例えば、500円のビールを注文してくれたお客さんに、サイコロのサービスをする場合、懸賞による取引価額は5000円未満であるので、最高額で1万円までの景品類をサービスできることになります。

当たれば、もう一杯ビール無料などの場合は規制に反しません。

しかし、当たれば1万5000円の食事券あげます!というのは規制に反します。

 

上記の表の懸賞に係る売り上げ予定総額とは、サイコロのサービスを実施している期間における対象商品の売上予定総額のことです。

上の例で言えば、ビールの売り上げ予定総額の2%を限度に景品類の額や数を設定できるということです。

規制を設ける理由

消費者庁は、過大な景品に釣られて、質の悪いまたは割高な商品やサービスを購入してしまうと、消費者にとっては良くないこととしています。

また、過大景品による競争によって、事業者が商品そのものの質の向上やサービスの向上をしなくなり、さらに消費者にとって不利益になると捉えています。

サイコロやくじによるサービスなど、景品類を用いて行うサービスは、お客さんにとってもお店にとっても利益になるようにしましょう!

それには、規制に反しないように、そして、料理やサービスの質で勝負するという気持ちを持っていることが大切です。

関連ページ

居酒屋やバー、飲食店でクーポンを発行する際の注意点

居酒屋・バーのメニュー|景品表示法との関係

 

5 コメント

  1. ピンバック : 居酒屋やバー、飲食店でクーポンを発行する際の注意点 – 居酒屋・バーを始める、その前に。 開業への旗印

  2. ピンバック : 居酒屋開業ー必要な許可や届出とは? – 居酒屋・バーを始める、その前に。 開業への旗印

  3. ピンバック : 居酒屋開業ー客引きではなくビラ配りという選択肢はあり? – 居酒屋・バーを始める、その前に。 開業への旗印

  4. ピンバック : 個室居酒屋に必要な許可とは? – 居酒屋・バーを始める、その前に。 開業への旗印

  5. ピンバック : 居酒屋・バーのメニュー|景品表示法との関係 – 居酒屋・バーを始める、その前に。 開業への旗印

コメントは閉じられています。